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マグネットで全てのキーが移動可能なDUMANG DK6。
「ぼくのかんがえたさいきょうのきーぼーど」が作れると、衝動的にポチりました。
しかし、使ってみると下記のような問題点が判明しました。

- JISキーボード固有の'¥'、'_'、変換、無変換、Appleキーボードの英数、かなが設定できない。
- Windowsでドライバを常駐させた場合以外では、二つのベースボードは二つのキーボードとして認識され、お互いに修飾キーが機能しない。(例えば、左シフトで、ベースボードが異なる右Lを押しても大文字にならない)
- 消費電流が1ベースボードだけで400mA以上食う。(通常のUSBキーボードの20倍以上)

私はJISキーボードのMac使いなので、とりあえずJISキーボードとして使う方法を模索しました。

まず、ベースボード自体は、最初にMacに接続した時に表示されるキーボードタイプ認識画面で、手動設定を選ぶとJISキーボードに設定が可能です。
問題は、JISキーボードにあるキーをDUMANGのキー設定ユーティリティーで設定できない事です。
キーボード側で変更ができないなら、OS側でと言う事で、Macのキーマップ変更方法を調べました。
すると、最近のMacでは、hidutilコマンドを使用して、通常のユーザー権限でキーマップの変更が可能な事がわかりました。
これを使用すると、ハード的にはUSキーコードが出力されても、OS側でJISキーとして認識させる事ができます。
実際のキーコードは、ここにまとめてくださっいる方がいました。
例えば、JISキーボードの'¥'は、7/89になります。
問題は、USキーのどのキーに割り当てるかですが、私の場合はテンキーを使わないので、テンキーの数字に割り当てました。例えば、下記のような感じになります。

#!/bin/bash

# テンキー'1' --> JIS'\'
# テンキー'2' --> JIS'_'
# テンキー'3' --> Apple'英数'
# テンキー'4' --> Apple'かな'
# テンキー'5' --> OADG109'Application'
# テンキー'6' --> OADG109'無変換'
# テンキー'7' --> OADG109'変換'
# テンキー'8' --> OADG109'ひらがな カタカナ'

hidutil property --set '{"UserKeyMapping":[
{"HIDKeyboardModifierMappingSrc":0x700000059,"HIDKeyboardModifierMappingDst":0x700000089},
{"HIDKeyboardModifierMappingSrc":0x70000005A,"HIDKeyboardModifierMappingDst":0x700000087},
{"HIDKeyboardModifierMappingSrc":0x70000005B,"HIDKeyboardModifierMappingDst":0x700000091},
{"HIDKeyboardModifierMappingSrc":0x70000005C,"HIDKeyboardModifierMappingDst":0x700000090},
{"HIDKeyboardModifierMappingSrc":0x70000005D,"HIDKeyboardModifierMappingDst":0x700000065},
{"HIDKeyboardModifierMappingSrc":0x70000005E,"HIDKeyboardModifierMappingDst":0x70000008B},
{"HIDKeyboardModifierMappingSrc":0x70000005F,"HIDKeyboardModifierMappingDst":0x70000008A},
{"HIDKeyboardModifierMappingSrc":0x700000060,"HIDKeyboardModifierMappingDst":0x700000088}
]}'

そして、DUMANGのキーボード設定ユーティリティーで、テンキーを割り当てれば、それぞれ希望するキーとして動作するようになりました。

ちなみに、Windowsの場合は、Windows Server 2003 Resource Kit Toolsに含まれるremapkey.exeを使用するとGUIで同様のキーの割り当て変更ができます。

JISキートップは、「PBT Full Keycap Set ｷｰｶﾅ印字あり AS-KCS08PL／BKA」というのが、1771円と安かったので購入しました。ちなみに、普通のキーなので、DK6のキーのバックライトLEDは見えなくなります。
消費電力は、セルフパワーHUBを使うとして、Macでの修飾キー分離問題は、DUMANGのドライバー待ちですかねー。