[2010/09/30] 一月だけでもOK! FOMA網で3G通信が使い放題のプリペイドサービスb-mobile SIM/b-micro SIM

アメリカでは、iPadの3G通信が常時契約ではなく、必要なときだけ購入して使うことができます。これは、普段は無線LANで使って、夏休みや冬休みだけは、3Gをめいっぱい使いたいといった用途に最適です。
日本では、SIMだけの販売がほとんどなく、あっても通信料が高かったり、利用期限が過ぎてから一定期間内に追加でチャージしないと、また端末込みで買い直しになるサービスばかりでした。
この流れが、最近のiPad/iPhone4の登場で、変わってきました。海外からSIMフリーのiPad/iPhoneを買ってきて、プリペイド通信SIMカードを使うという手法です。
それが、日本通信がFOMA網のMVNOで提供するb-mobile SIM U300/b-micro SIM U300です。
ちなみに、b-mobile SIMは通常サイズのSIMで、SIMフリーのiPad/iPhone4で使う場合は、b-micro SIMを購入することになります。

私は、田舎暮らしで車通勤なので、毎日通勤電車に乗る人と違い、前述のように年数回、遠方に旅行する間だけ3Gで使い放題になり、通常の維持費が安いタイプを探していました。
このような、年に数回だけ使い放題にしたいという用途に非常に向いていると考えたのが、b-mobile SIM/b-micro SIMです。
理由は、30日使い放題で2,980円というSIM単体販売があることです。

実は、他のサービスと同じで、利用期限の30日を過ぎてから60日するとSIMカードが無効になり、再チャージはできなくなるのですが、通信専用なので、電話番号が変わっても問題ない、かつ、買い直しでも2,980円と安価、ということで、必要な月だけ、そのたびに購入するという手が使えます。
さらに、使い始めから30日という考え方なので、ゴールデンウィークや年末年始といった、月をまたぐ休日も、30日以内なら一回の料金でOKです。

ただし、欠点もあります。

  • 通信速度が300kbps前後と低速、通信制限もあるようで、AppStore/YouTubeは実用に耐えない速度。Skypeは使えました。
  • 買い直した場合、SIMカードの抜き差しと再度アクティベーションが発生するので面倒。
  • 30日タイプのみ、買ってから90日以内に使い始めないと無効になるので、買い置きができない。
  • 30日タイプのみ、売っているのが日本通信の通販限定。(送料は込み)

上記の欠点はありますが、年数回の利用なら、圧倒的にコストパフォーマンスが良いです。

例えば、パケ放題ダフルのように、使わない月を安価に抑えるタイプの契約もありますが、そのような変動性であっても毎月最低金額がかかります。一年間で、それを比較すると...

  • Softbank 3G: 使わない月10ヶ月×最低料金1050円 + よく使う月2ヶ月×上限金額4410円=19,320円
  • b-mobile SIM: よく使う月(30日×2回)×2,980円=5,960円

年2回の集中利用なら、三分の一以下で、かつ、月にまたがってもOKという特典(?)付きです。
通勤電車で毎日使う人には向きませんが、最近は、無線LAN環境がだいぶ整備されてきたので、以外とマッチする人も多いかもしれません。

ちなみに、同じように使う時期の偏りが激しい人で、通信速度の制限をしてほしくない場合は、b-mobile 3Gという選択肢もあります。
こちらは、通信速度の制限はなく、そのかわりプリペイドの従量制になります。
課金は、パケット課金ではなく、200日で50時間12,800円といった、分単位の時間課金なので、どのくらい使ったか分かりやすく、使いやすいです。
通信速度は欲しいが、年間の通信時間はそれほど多くない人には向いていますね。
ただし、こちらはSIM単体販売がないので高い、microSIMでないといった、問題があります。

Category: PC ( Network , iPod touch/iPhone )